メルセデスはSクラスに1978年から世界初のABSをオプション設定した。
実はダイムラーベンツは、1910年にアンチロックブレーキレギュレーターの基本特許を申請し、1941年には機械式ABSの実験を実施した長い歴史がある。もちろんこの時には芳しい結果は残せなかったのだが。 戦後になって1970年にはTELDIXと共同開発した機械式センサーを持つ電気制御ABSを技術発表している。そして1967年に、ついに非接触式車輪速センサーの開発に成功。
このセンサーを使用したアナログ制御のABSを技術発表した。
しかしその後さらに、集積回路を使用したデジタル制御システムをボッシュ社と共同開発し、1978年に自動車用として世界初のデジタル制御ABSを市場導入したのである。
ダイムラーベンツは採用車種を順次拡大し、1984年には全車種標準装備化を達成している。もちろん他社もこのABS導入に追随したが、ダイムラーベンツはとりわけ熱心であり、ABS普及の推進力になったのはダイムラーベンツの明確なポリシーであった。
また、ABSの延長線上にあるASR(トラクションコントロール)、ASD(オートマチックロッキングデファレンシャル)も1985年に導入されている。 こうした資産の上に立ち、ESP(エレクトロニックスタビリティプログラム)もボッシュとの共同開発で先行することになる。
実はESPの特許申請は、トヨタのVSCの特許申請と数日違いであり、トヨタも後発ながら熱心に車両運動制御技術を磨いていたといえる。ただ、トヨタ(とは限らないが日本車全体は)はメルセデスより安価な車両がメインである分だけ普及速度が遅いのはやむをえない所か。
- 2007/07/04(水) 02:30:33|
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