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スバル・レヴォーグとアルセロール社の話

 今年5月から発売を開始するスバル・レヴォーグ。レガシィの国内版というより、国内市場でのC/Dセグメントの再構築の柱という役割も持って登場する。「スポーツツアラー」というコンセプトで、つまりはワゴン版のGTカーというの位置付けだ。セダン版が今後登場するWRXとなる。
 スバルは現行のインプレッサから新世代プラットフォームとなり、それ以後XV、86/BRZと続き、いよいよレヴォーグからはハイパワー版のプラットフォームとなるということで興味深いが、そのボディ・骨格が明らかにされた。 
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 高張力鋼板/超高張力鋼板の採用比率はちょうど50%で、440MPa以上のグレードの採用を拡大している一方で、ホットスタンプ材は採用ゼロだ。その理由は、ホットスタンプ用の専用成形設備の導入と、1G MPa級以上のホットスタンプ材を溶接するためには大幅なレーザーシーム溶接設備が必要で、さすがにそれらを導入することは難しいとのこと。また超高張力鋼板の冷間プレス技術を進化させており、適材適所の高張力鋼板を組み合わせることで世界トップレベルの安全ボディとしているという実績の積み重ねを重視しているという。
 確かにスバルはアメリカの衝突テストでも全車がトップレベルで、スモールオフセット衝突試験でも最優秀レベルにあるのだから、これまでの独自路線で問題ないという自信もあるわけだ。衝突安全に関しては、特に前面衝突に関してはスバルはエンジンが落下して床下に滑り込むという圧倒的に有利な車体資質を持っているが、近年はそれだけではなく骨格の作りの上手さも評価されてしかるべきだ。

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 レヴォーグの車体とこれまでのNA用プラットフォームとの違いは、ハイパワーエンジンに対応し一段と骨格の結合剛性を高めていることで、それも補強材を追加するというより骨格の結合構造を進化させている。そうした構想での最大の着眼点は、ボディ全体での剛性の連続性と、局部剛性の大幅な向上いうことにつきる。そういう意味でボディの担当者はツボをわかっているといえる。
 結果的には、日本車で最も剛性感が高く、特に動的な剛性の高さは乗ってすぐに分かるレベルにある。またこうしたボディ骨格に対応してサスペンション用のクロスメンバー本体の剛性向上、クロスメンバー取り付け剛性の向上、さらにステアリングギヤの取り付け剛性(ブッシュの剛性は230%アップ)といった要点を締め上げているわけだ。ボディ、シャシー部の合成を大幅にアップしたことで、ばねやダンパーはよりレートを上げ、さらにリヤの横力トーイン特性を強めて、操舵応答性を向上させている。

 ただし、やはりホットスタンプを使用しない高張力鋼板がメインのボディは、どうしても車体軽量化では不利で、車重は1550kg級になっている。1500kgを下回っていれば・・・という点が惜しまれる。


 1月に開催されたボディ軽量化技術展にアルセロール・ミッタルと関連ホットプレス成形機会社が出展した。ティッセン・クルップ・グループとアルセロールはシェアを2分しているが、ボルボ社やフィアット・グループはアルセロールの材料、技術が採用されているという。
 アルセロール系のホットプレス成形機は、日本で2次下請け会社に初めて納入されたという。これから自動車メーカーにもプレゼンテーションを行うという。

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