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ローナーポルシェが復活

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 3月に開催されたジュネーブショーで、ポルシェは元祖ハイブリッドカー、ローナー・ポルシェの復刻モデルを出展した。このモデルは、111年前の資料や図面をもとに再生された世界初の走行可能なフルハイブリッドカー「Semper Vivus」(いつも活き活きという意味のラテン語)なのである。
 このレプリカモデルの製作のためにヒンターツァルテンに拠点を置くコーチビルダー、ドレッシャー社とポルシェエンジニアリング社のエンジニアが共同し、細部に至るまでオリジナルに忠実な走行可能でオリジナルと同等の性能になるレプリカとして作られたというからすごい。

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 フェルディナント・ポルシェが23歳のときに勤務していたオーストリアハンガリー帝国のベラ・エッガー商会に電気自動車の修理の仕事が舞い込んだ。その修理を担当したポルシェの仕事ぶりを見て修理の依頼主であるルドウィッヒ・ヤーコプ・ローナーがポルシェをウイーンにあった自らの会社、ローナー宮廷馬車製造工場(k.u.k.Hofwagenfabrik Ludwig Jacob Lohner & Co)の電気自動車部門の技師に抜擢した。
 ポルシェはベラ・エッガー商会時代から当時の欠点だらけの電気自動車を根本的に見直し、前輪駆動、ハブモーターなどの画期的なアイデアを考案していたが、ローナー社でそのアイデアをクルマとしてまとめ上げた。前輪の左右にハブモーターを採用し、バッテリーの充電用として4気筒エンジンを組み合わせたシリーズ・ハイブリッドシステムとしたのだ。そして2年後の1900年に開催されたパリ万国博覧会にこの革新的なハイブリッド車、「Semper Vivus」(通称ローナーポルシェ)を出展し、グランプリを受賞した。

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 この時代に電気自動車は珍しくなかったが、トランスミッションなしで摩擦損失を最小限としたことが画期的とされ、世界初のトランスミッションレス自動車として評価された。
 ハブモーターであればトランスミッション、減速ギヤ、ドライブシャフトなどが不要になる。前輪に取り付けたハブモーターはそれぞれが1.9kW(2.5ps)/120回転~2.6kW(3.5ps)、瞬間的には5.2kW(7ps)を発生した。ポルシェは自らがステアリングを握り、ウイーン周辺で行われたレースに出場し優勝している。

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 このクルマの評判はパリからイギリスにまで広がったという。そしてイギリスからローナー社に最初の注文が届いたが、それはパリ万博に出展した仕様とは異なり、4名乗車(万博出展車は2名乗車)でバッテリーだけではなくエンジンでも走行できる4輪駆動というものだった。この注文を実現するために価格は途方もない金額となったが、ポルシェは納車した。それゆえ、ローナー・ポルシェには4輪駆動仕様も存在するのだ。この注文主は前輪駆動のバッテリーのみで走行する電気自動車も合わせて購入している。

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 この時期、ローナー・ポルシェはオーストリアでの最高速度60km/hをマークし、速度記録を更新。1906年にポルシェはオーストリアハンガリー帝国で最も優秀な自動車エンジニアとして表彰されている。この年、ポルシェはローナー社からダイムラーベンツ社に移りチーフエンジに就任した。
 ローナーは「ポルシェはまだ若いが、今後さらに大きな仕事をやってくれるだろう」と語ったという。
 
 ローナー・ポルシェに搭載されたバッテリーは44個、80V/300 Ah(重量は410kg)で、バッテリーのみで50km走行できた。充電用の4気筒ガソリンエンジンはフランスのドディオン・ブートン社製で、2個の発電機を駆動し、ひとつはハブモーターにダイレクトに電力供給を行い、もうひとつはバッテリーを充電するようになっていた。
 車両重量は1890kgで前軸荷重1060kg、後軸荷重830kg。なおホイールは頑丈な木製で、ハブモーターを組み込んだ前輪は1輪が110kgであった。
 ドライバーの視線は地上から2mとなる。ステアリング操作がとても重いので、レプリカ車の運転するのは大変だそうだ。
 また当時のクルマとしては異例な4輪ブレーキを装備。前輪は電気的ブレーキを使用し、後輪はバンドブレーキとしていた。また後輪にはラチェット式のパーキングブレーキも装備されていた。
 ローナー・ポルシェの基本仕様は、前輪駆動、レース用、特別注文用の4輪駆動の2種類がある。
 ローナー・ポルシェ約300台が製造され、大富豪や王族が購入した。価格的には当時のどのクルマより高価だったという。

テーマ : 車関係なんでも
ジャンル : 車・バイク

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