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日産エルグランド雑感

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 8月4日、大型ミニバンの日産エルグランドがフルモデルチェンジし、3代目となった。
 エルグランドは1997年に、キャラバン/ホーミーをベースにした大型高級ミニバンとして誕生した。2002年に2代目が登場。初代は5リンク式リジッドであったが、この2代目はリヤマルチリンク・サスペンションを採用した。駆動方式は従来通りFRでフロントシート下側に縦置きエンジンを配置していた。
 3列シート、2000kg、V6/3.5Lエンジン、全長4.7m、価格は400万円前後というこのカテゴリーのミニバンの基準は、日産エルグランドが作り出したマーケットである。そして初代の最盛期には月販1万5000台のレベルに達した。
 しかし、エルグランドの2代目と同時期に発売された同等カテゴリーのトヨタ・アルファードの登場により事情は一変する。
 アルファードは3.0L・V6エンジン以外に2.4L・直4エンジンをラインアップし、直4エンジンをメインにした低価格戦略を展開し、その一方で豪華感のあるインテリアをアピールし、販売面でエルグランドを上回ることになった。エルグランドのインテリアはモダンで明るく機能的なトーンでまとめられていたが、アルファードは古典的なデラックス感を備え、けっきょく後者がユーザーの心を掴んだといえる。
 エルグランドも直4エンジンを追加したが、アルファードとの販売台数差はその後は広がる一方となった。
 2008年にアルファードはモデルチェンジされ、同時にネッツ店用に姉妹車のヴェルファイアも新設定した。ヴェルファイアは販売チャンネルの性格を考慮し、アルファードより若々しくアグレッシブなイメージを訴求した。このトヨタ2車はエルグランドを完全に圧倒し、不況下の現在でもヴェルファイア=5000台、アルファード=3000台という驚異的な月販レベルを維持している。
 350~450万円という高価格帯のクルマでこの販売台数はきわめて収益性が高く、トヨタのドル箱になっているといえる。

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 このような背景のもとで新たに登場したエルグランドは、「キング・オフ・ミニバン」というわかりやすいキャッチフレーズで、劣勢挽回を狙っている。
 プラットフォームは、半商用車系であった先代までとは異なり、大型乗用車用のDプラットフォームを採用し、アルファードと同じFF駆動方式となった。またこれに伴い生産は、従来の日産車体・湘南からインフィニティを生産している日産車体・九州工場に移管されている。
 さらにアメリカ向けミニバン、クエストもこの新型エルグランドをベースにすることが決定している。

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 FF駆動形式にしたことで従来より約10cm(フロント部)~約5cm(リヤ部)の低床化が実現した。これにともない、全高も9cm低められた。
 また上級乗用車並みの走り訴求し、エンジン/トランスミッションの低重心化、超扁平な大容量(73L)床下燃料タンク、リヤ・マルチリンクなどを採用。
 つまりトータルで重心を下げることで走りの資質を高めたわけだ。
 当然ながら開発のベンチマークはアルファード/ヴェルファイアで、すべての点でこれを上回ることが開発目標とされた。
 エンジンは、VQ35DE型(280ps)、QR25DE型(170ps)、トランスミッションは6速MTモード付きCVT。このCVTはECOモードではナビ(地図情報)協調変速機能も持つ。
 サスペンションのダンパーは4輪リバウンドスプリング内蔵式と走りのフラット感を高めている。細かい所ではステアリングコラムの取り付け剛性を3.5倍にしたという。これは操舵の正確性などに大きな効果があるはず。
 ボディはねじり剛性、曲げ剛性とも大幅に向上させ、横風安定性もアルファードに対して約2倍の安定性を得ている。
 性能面で、動力性能、燃費、乗り心地・快適性などすべて競合車を上回ったとしている。
 装備面では、7人乗り(キャプテンシート)には世界初のシートバック中折れ機構、クッション一体型オットマン、3層構造(中間層に低反発ウレタンを採用)シートクッションを採用。サードシートはフォールドダウン格納式とし、座面のクッション量も向上した。

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 装備面では世界初の11インチモニター画面やBose5.1サラウンド・オーディオも設定されている。また機能を使いしたアラウンドビューモニター、高濃度プラズマイオンクラスター(匂いの除去だけではなく肌の保護もできる)といった装備も設定されている。

 デザインは、クロームメッキを多用し、サイドウインドウのグラフィックス全周もクロームで飾られている。ボディロアをグラマラスにするとともに、全高を低く見せるデザインを基調にしている。
 フロントグリルは異様に大面積で、クロームを全面的に取り入れ、威圧感を排除しながら存在感を残したという。
 しかしながら、デザイン面ではトヨタのアルファード/ヴェルファイアも垢抜けないことこの上ないが、新エルグランドもソリッド感に乏しくアンバランスな印象を受ける。アルファード/ヴェルファイアもエルグランドも大面積のボディサイド造形などはプアである。
 確かに1.5ボックスフォルムのミニバンという制約はあるとはいえ、1850mmの全幅を持つこの上級ミニバンクラスのデザインは、デザインと呼ぶには抵抗がある。
 
 パッケージは、7人乗り(2/2/3)、8人乗り(2/3/3)の2種類が設定されるが、当然ながらセカンドシートでの大人の3人乗り、サードシートでの大人3人乗車での長距離移動は改定とは言えず、2/2/2乗車でもサードシートの大人は圧迫感が強く、強いて言えば子供用のシートである。
 ファミリー層は休日の長距離ドライブ時での家族利用がメインで、平日は主婦層のショッピング用となる。
 しかし一方で、大企業のエグゼクティブにもこのクラスは案外愛用されている。もちろんエグゼクティブはセカンドシートに座りドライビングを担当するのは運転手だ。このケースではセカンド・キャプテンシートでの居住性・快適性が最も重視されることは言うまでもない。

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 車両重量2000kg級で、中心価格帯が350~450万円というこのクラスのスペックは、アッパーDセグメントであり高級車クラスであるが、同等レベルのセダンの数倍も販売実績がある。収益性を考えるとメーカーにとっては大きな魅力的であることは理解できるが、真実はアッパーDセグメントに成り切れない、国内専用車の域を出ていないと感じられる.

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