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2010 ルマン24時間レース

*ルマン24時間公式サイト

 6月12~13日に開催される第78回ルマン24時間レースは、またもやアウディ、プジョーのディーゼルターボ・エンジン同士の戦いになる。
 アウディは1999年以来、企業スローガン「Vorsprung durch Technik」を実践する場としてルマンに出場している。当初はV8直噴ガソリンターボエンジンで挑み、2006年からはディーゼルターボエンジンで参戦して優勝し世界を驚かせた。こうした高速・大出力ディーゼルターボエンジンの技術は、日本ではもはや到達不可能なほど先に行ってしまった
気がする。また、ルマン24時間レースは、F1グランプリをはるかに凌駕する本物の自動車レースだということを実感させられる。

 2010年、アウディは燃費をさらに向上させたマシンでレースに臨む。昨年の3位という結果を受けて、ディーゼルレーシングカー「Audi R15 TDI」は数多くの部分に改良が施され、さらに燃費の良いマシンに進化させたのだ。アウディスポーツの技術者達は、広範囲にわたり、細部を詳細に見直すことで、新設計の5.5L、V10・TDIエンジンの出力を、レギュレーションによる厳しい規制が行われたにも関わらず、昨年と同レベルの600ps、1000Nmという出力にまで高めている。旧型エンジンより軽量コンパクトなエンジンに進化したのだ。

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 R15プラスと呼ばれる徹底的に改善された空力特性によって、最高速度も向上。ラジエーターはその取り付け位置を変更。コクピットは、以前のそれよりもさらに人間工学的に進化した仕様となっている。
 さらに高性能スポーツカーR8に装着されているLEDヘッドライトシステムが、2010年型AudiR15 TDIの補助灯として採用され、夜間走行において高い視認性が得られるという。
 またバッテリーは小型のリチウムイオン電池も採用。
 今年3月以降、R15プラスは4万km以上におよぶテスト走行を消化した。テスト走行は、異なった路面での30時間に及ぶ2度の耐久走行や、各種の状況を再現した風洞を使った空力解析、ラジエターに悪影響を及ぼすことを想定した非常に汚れた路面でのテスト、ルカステロとスパフランコルシャンで行われた2回のルマンシリーズレースへの出場、そして5月末に南フランスで行われた最終テストが含まれており、最終テストでは空力特性とマシンのセットアップ、タイヤのコンディションなどのバランスが確認された。
 参戦車両は、シャシナンバーR15-202(7号車)、R15-203(8号車)、R15-204(9号車)の3台だ。
 
 アウディの最大のライバルとなる、プジョーは同じくディーゼルターボを搭載した908HDi FAPを送り込む。プジョーも、早い時期からルマンに備え、3月にはアメリカのセブリング12時間レースに出場し、1、2位を独占した。
 その後もヨーロッパで実戦テストを行い、ルマン24時間レースに備えた。
 908は、5.5Lの100度V12ディーゼルターボエンジンを搭載。730ps、1200Nmの出力といわれる。エンジンはオールアルミ製、6速トランスミッションは電動エア圧式でリカルド製。パワーステアは電動式。エンジン総合制御はボッシュ製。
 出力に関してはプジョーが有利と思われるが、問題は燃費だろう。

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 なお6月9日に行われた予選1回目では、プジョーが3台のワークスカー、1台のセミワークスカーにより、トップから4位までを独占し、アウディR15は5番手につけた。
 
*プジョー908HDi FAPのカステルでのテスト風景

*スパでの実戦テスト アウディR15 TDIプラスと激突

*ルマン24時間レース最終予選

 6月11日、第2回目、最終予選が終了し、プジョー908 HDi FAPのワークスカー3台が1~3位を独占し、4位もサテライトチームの、チーム・オレカの908 HDi FAPが入っている。4年連続のポールポジション獲得である。
 オリヴィエ・ケスネル(プジョー・スポール・チームディレクター):「チームは全力を尽くした。これまでのところは最高の結果が得られているが、まだ勝利も手にしたわけではない。準備は万端だが、だからと
いってレースに楽に勝てるわけではない。ポールポジションの獲得は、ひとつの過程にすぎない。優勝できるかどうかは、まったく別の話だ。」
 アウディチームが予選での戦いを挑まなかったこともあり、最終予選では細かなセットアップを中心にした作業を行ったようだ。
 いっぽう、AUDI R15 TDIは、予選の走行時間はすべて決勝レース用のセットアップのために時間を費やし、タイム争うには加わらなかったとしている。チームを指揮するウルリッヒ博士は、「燃費とタイヤの耐磨耗性が昨年より向上していることが確認できたと語っている。
 アウディスポーツの3台のR15 TDIは、プジョーに続き、5~7位を占めた。またR10を駆るサテライトチームは12、13位につけている。なおアウディのコンピューターシミュレーションでは、3分22秒2が予想タイムであったが、実際の予選ベストタイム(恐らく決勝レースを想定した走りで)3分21.981秒だった。

Dr. ウォルフガング ウルリッヒ (アウディ モータースポーツ代表):我々は、2度の予選セッションをマシンのセッティング向上のためにフル活用し、2009年モデル
に比べてマシンの性能を向上させることに成功している。その結果、我々は予選を通じて得られた知識を総動員し、決勝レースに向けて出来る限りの準備を行うことが出来た。

ラルフ ユットナー (アウディスポーツ チームヨースト テクニカルディレクター):技術的問題がまったくおきない予選だった。これは、非常に喜ばしいことだ。我々は昨日収集したデータをすべて利用してレース用のプログラムを作成した。そして、3 台のマシンすべての性能を向上させることが出来た。今日の2 つのセッションの間に、我々は非常に複雑なデータ解析の結果をマシンに反映させ、その結果すべてのドライバーが満足している。何人かのドライバーが予選終盤にファステストラップを更新したことは良いことだが、それは我々にとっては大して重要なことではない。我々はすでに、決勝レースに注目しているのだ。

*AUDIテレビ 車載カメラ・ライブ

プジョー 24時間レース・ライブ 

 決勝レース序盤、プジョーは3分21秒5、アウディは3分23秒5といったラップタイムを刻んでいる。パワーで勝るプジョーが先行し、4時間経過時で1周の差がついている。燃費で勝るアウディが燃費メリットを生かすことが出来るか?

 レース後15時間を経過し、依然トップはプジョー2号車、4号車が4番手にいるが、2、3、5番手はアウディで、1位のプジョーと2位のアウディの差は1周。ラップタイムで比較すると、プジョーとアウディでは終始2秒差があるが、やはり燃費=燃料補給の回数で差が拡大していない。
 そして、トップのプジョー2号車にターボトラブルが発生し、リタイア。1号車は電気系トラブルで12分間ストップ。これでアウディ9号車がトップに立ち、2番手もアウディ8号車となった。ターボトラブルは、油圧系の問題か異物吸入か。
 なお、スタート後3時間でリタイアした3号車はサスペンション取り付け部の破損、1、2号車は朝方にエンジン、ターボの破損でリタイア。最後の1号車もゴールまであと2時間という時点でエンジントラブルのためリタイア。プジョーによれば、908 HDi FAPのデビュー以来、これほどエンジントラブルが続出したのは初めてのことだという。

 レース終盤、アウディは9号車、8号車、7号車の順で1~3位を独占し、そのままゴールを迎えた。
 9号車はノートラブルだったと思われる。燃費、信頼性をを徹底的に追及し、ルマンのタイトルをプジョーから奪還した。
 今回のアウディR15 TDIは、当初のコンセプトの通り、燃費、耐久性を重視するためパワーは600psていどに抑えている。ターボは、市販ディーゼルと同様の可変ジオメトリーターボを初採用。レースではターボ温度は1000度Cに達するが、これに耐える耐久信頼性を実証。また燃費は前年モデルより20%向上させているという。
 今回のルマン24時間レースは、ウエットコンディションにならなかったこともあり、397周(約5410km)を走破し、1971年にポルシェ917が記録した最長走行距離を上回っている。当時とは異なり、現在はユーノディエールにシケインが設けられているため、71年の記録を破ることは不可能と考えられていたが、プジョーとの激しい争いの影響もあって新記録を打ち立てた。

 なお、アウディ、プジョーなど主要チームはミシュランタイヤを使用したが、ミシュランは、速さと安全性を保ちながら4スティントを走りきることができる耐久性を備えたタイヤを提供した。つまり650km以上の距離を平均時速240kmで走行することを目指したタイヤを実現したのである。これも従来の常識を覆したといえる。
アウディの発表では、優勝車の平均速度は225.228km/h。1971年以来の記録更新となった。
 また走行距離は5410.713kmで、これも記録を更新。また優勝マシンの平均燃費は2.303km/Lで、これは2000年にアウディが平均速度208.660km/hで初優勝した時よりも10%以上優れた数値という。
 使用したタイヤは11セット(最終スティントでスローパンクチャーのために交換したセット含む)とは驚かされる。つまりタイヤ1セットあたり平均491.9kmを走行している。
 優勝車のAudi R15 TDIのピットイン回数は合計33回、合計ストップ時間はわずか20分間であった。
 
 それにしても24時間にわたり途切れることのない、車載カメラによるライブ放送にも驚かされた。

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