スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

レクサスGX460が危険認定

 アメリカのコンシューマーレポートの自動車テストで、レクサスGX460がダメ出しされ、「このクルマは買うべきではない」という最悪評価となった。これはきわめて異例なことである。
 
 コンシューマーレポート誌は、アメリカの消費者団体「コンシューマーユニオン」が発行する雑誌で、毎月の発行部数は400万部だという。
 http://www.consumerreports.org/cro/index.htm

 コンシューマーレポートは1936年から発行された長い歴史を持ち、またユーザーのための非営利団体の雑誌のため、広告を掲載していないことでも有名だ。その代わりにユーザーは会員になり、会費を支払うというスタイルである。
 あらゆるジャンルの商品テストを行っており、そのために自前の研究所を持っている。そして商品の機能、性能を比較調査し、コンシューマーレポートで発表している。
 そう、戦後の日本で脚光を浴びた「暮らしの手帖」のモデルとなった雑誌である。
 このためアメリカでは、コンシューマーレポート誌の権威、信頼性が高く、特にクルマの評価に関しては定評がある。
 毎年、春に発行される「自動車特集号」は特に人気が高く、信頼されている。各車の評価、安全性、下取り価格などは自動車業界全体に影響力があり、またユーザー層もこれを指針にしているとされる。
 トヨタ車も、アメリカに輸出されるようになるとテストされているが、当初のクラウンの評価などは芳しくなかったが、1970年にはコロナ・マークⅡが良い評価を得て、トヨタは大いに喜んだという。
 今回のレクサスGX460は、ランドクルーザー・プラド(150系)のレクサス版で、専用のエクステリア、インテリアデザインが採用されている。またエンジンはV8の1UR-FE型4.6Lが搭載されている。日本のプラドはV6と直4エンジンのみの設定である。
 
 今回の最悪評価は、約100km/hで中速カーブに進入する際、ステアリングを切ってアクセルオフするとオーバーステアになり、ESP(トヨタ的にはVSCと呼ぶ)が有効に作動しないことを取り上げ、オーバーステアに移行する過程でホイールが路上の突起物に当たると容易にロールオーバー(転倒)する・・・とコメントされている。
 アクセルオフの段階でブレーキは踏まれていないようで、いわゆるタックイン状態でのスピン現象になるものと思われる。動画を見る限り、確かにESPは有効にはいたらいているようには思われない。同誌は、ESPの作動が遅いとしている。



http://video.consumerreports.org/services/player/bcpid1886192484?bctid=77022871001(本家版)

 その結果、消費者に購入を勧めない、買うべきではないと結論している。この評価は10年ぶりで、その当時はパジェロが槍玉に上がっている。
 
 アメリカ・トヨタは、この結果を受けて直ちにレクサスGX460の発売を停止した。ということは自覚症状があったのかな?
 とはいうものの、なぜそうした状態で市場に出てしまうのかが今一つ理解しがたい。もしこれが事実であれば、商品実験が満足に行われていないことになるのだ。
 
 豊田章男社長は、リコール事件以後、社内向けに概略次のように述べている。リコール事件は品質問題と表現しているが、これは品質の作り込み不足と捕らえているのだろう。「過去数年間、急速に事業規模が)拡大してきたがそのスピードが速すぎた、規模の拡大に人材や組織の成長が追いついていなかった」、「何かがおかしい、このままで大丈夫だろうかという(内部の)疑問の声があったにもかかわらず、そこに潜む問題を軽視してしまった」、「長期的な信用は短期的な利益よりはるかに大切」と述べている。その意味では概ね問題の本質は理解されていると思われる。
 ただ、今後は世界各地に「カスタマーファースト・トレーニングセンター」(品質管理職の育成)を発足させるというが、そういう問題だろうか。
 社長自身は、アメリカで品質問題が起きている現地と、それを受け止めて判断を行う日本の本社との温度差を実感したという。だとすれば問題は本社にあるのだが。
 しかし、今年のグローバル会社方針は、緊急課題として「全員が心を一つにしてお客様の信頼を取り戻す」、基本方針として1:お客様の安全安心に関わる品質を何よりも優先し、価格・デザインをを重視したお客様目線の商品作り、2:お客様・地域社会に認められる身の丈に応じた地域戦略の推進(町いちばんの企業たること)、3:社会の発展に貢献する次世代環境・エネルギー技術開発の推進、4:トヨタ復活に向けた収益・業務改革の実行、5:「もっといいクルマを作ろうよ」を実践できる職場作り、人作り・・・はいささか凡庸だ。
 その一方で新規に組織された「グローバル品質特別委員会」は、北米、欧州、中国、アジア・オセアニア、中近東・アフリカ・中南米という各地域のチーフ・クオリティ・オフィサーと、社内の各部署の代表者が出席して発足された。
 ここではまずは「お客様の声をしっかり聞くこと」を最優先に、リコールのなどの処置を迅速決定する、情報収集力の強化(イベントレコーダーの使用環境整備服務)、タイムリー・的確な情報開示、製品の更なる安全性と安心の向上(ブレーキオーバーライドの順次採用)、人材育成(カスタマーファーストセンター設立)などが決定された。
 また、この特別委員会とは別に、部長会や組合、仕入先などが出席した「オールトヨタ
緊急ミーティング」で、内山田副社長は「今回(リコール事件)の課題は、お客様の苦情をはっきり把握できなかったこと」だとし、市場で何が起きているかを早期に把握する、ネットの書き込みなども常時チェックする、クルマの動的性能の問題についてはゲンシャ確認チームを設置する、問題を未然に防止するために現地現物に基づく開発に立ち返ることが重要と述べている。
 また佐々木副社長は、「モノ作りの努力は間違っていなかったが、お客様や関係者に対してじゅうぶんな説明責任や透明性の確保をはたせなかったことが問題だ」とし、「社外に対してより分かりやすい仕組みに変えることが重要だ」と語っている。内山田氏は、G21プロジェクトにかかわり初代プリウスの開発責任者、佐々木氏は生産技術エンジニア出身で、現在は品質保証担当取締役である。
 
 印象としては、リコールなど不具合に対する対応力を向上させることや、情報伝達速度の向上などに重点が置かれており、副社長の言葉のようにクルマ作りそのものの本質的な課題についてはそれほどだ危機感を持っていないように感じられる。

 トヨタは4月20日に、レクサスGX460、ランンドクルーザー・プラドのVSCのリコールを発表した。コメントによれば
同車は燃料タンクが左側にあり、左ハンドル車では、重心が左寄りになる。このため車両傾斜制御(KDSS)とVSCが採用された車両で特に18インチタイヤ装着車はVSCの効きが弱まるときがある。
 これらの条件に該当する車両は、速度超過状態でカーブに進入したり、高速で大きくステアリングを切るなど「高度な運転技能が必要となる走行状態において」VSCの効きが弱く右旋回でリヤがスライドする。
 輸出向けレクサスGX460=1万3000台、プラド=2万1000台をリコールし、VSCのプログラム修正を行い、VSCの効きを強化する。

コメント

非公開コメント

プロフィール

TASG

Author:TASG
Mail:songben.haru@gmail.com

最近の記事
月別アーカイブ
カテゴリー
FC2カウンター
メモリーの格安通販
秋葉原の「上海問屋」
PC関連パーツ COREGA DIRECT
COREGA
日本HPのオンラインストア 
日本ヒューレットパッカード
雑誌 MOOK通販 Fujisan.co.jp
カーシェアリング
三井のカーシェア|カレコ・カーシェアリングクラブ
FC2レンタルサーバーLite
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

核心を追求する CAR サイト
ブログ内検索
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。