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プリウスのブレーキ新論

 今日、現行型のプリウスのオーナーと話をしたら、例のリコールでのブレーキ制御のアップデートを行った後、通常のブレーキ・フィーリングがとてもよくなったという感想を聞いた。
 「え?」、である。
 トヨタの発表ではABS作動時の油圧を、機械式油圧を使用するのを止め、20型までのような電動ポンプによる油圧にもどした・・・とのことであったが、なぜか通常のブレーキでのフィーリング、自然な効きの感じが向上したという。それもかなり敏感な人だけがわかるということではなく、誰でもわかるようなフィーリング改善だそうだ。
 もう一点は、朝一に始動した直後は、超カックン・ブレーキのフィーリングが顕著だったのが、その点も今回のアップグレードで改善されているという。
 オーナーは、他のプリウスのオーナーにも確認したが、全員がそういう感想だという。
 ということは、今回のリコールによる対策は、周知のABS作動時のプログラム変更だけではなく、ブレーキフィーリング全般、つまり電動ポンプによる油圧制御の油圧特性全般が見直されていると推定せざるを得ない。
 もちろん改善されたわけであるから文句をいう筋合いではないが、この時点で、つまり発売後1年を経ずしてアップグレード・データが存在するということは、社内では思い当たるふしが多々あったのではないか。
 逆に言えば、やはり発売時点でじゅうぶんにやり切れていなかったのではないか、ということができる。
 むろん、クルマの開発では、さまざまな事情で(例えばサプライヤーにパーツの改良要求を出したが発売時期までに間に合わない)見切り発車の発売を行い、1~2年後に改良するというやり方も存在するが、ことはブレーキというもっとも基本的かつ重要な性能、特性だけに、それはちょっと問題といわざるをえない。

コメント

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Re: リーダーシップの欠如

この問題は根が深いと思いますが、あのトヨタでも1990年代後半から急激に変わったように思います。ちょうどエンジニアの世代交代が進んだ時期でもあり、必ずしも社内の開発体制が変化したことだけではなく、世代間のギャップも大きな気がしています。

リーダーシップの欠如

以前お聞きしたような「開発が流れ作業で全体を見る人がいない」という点については私も問題視しています。システムが複雑化するほど、部分最適が全体最適にならない現象が起こります。これは個々の創意工夫によるカイゼンの積み重ねでは克服できない問題であり、リーダーシップが欠如した日本企業が苦手とする状況になったと言う事だと思います。

トヨタの大量リコールに至った経緯も、不具合対応における意思決定プロセスの曖昧さに起因すると考えます。自動車メーカの現場は基本的に、巨大な出費となるリコールは避けようとしますから、不具合を世論の後追いで少しずつ認めていき、最後に市場の信頼を失ってからリコール連発という流れになりがちです。これを避けるためには、何処かでトップダウン的な意思決定が必要です。

また、闇雲な開発期間の短縮ではなく、それを引き換えに生じるリコールを含めた市場対応費用も考慮したコスト削減も必要です。これもまた、一種全能的なトップによる決断が必要であり、もし失敗したら経営者をそっくり入れ替えるといったダイナミックな経営が求められます。

Re: クルマもIT機器

> プリウス・ブレーキ問題の初期の会見で、「お客様のフィーリングの問題」とか苦情は殆ど無いといった表現をしたことは顧客対応として不適切だったと思います。

確かにその通りで、あれでリコール決定になったのですが、やはり巨大企業病の典型で、首脳部でさえ意思の統一にかなり時間がかかったのが現実ではないでしょうか。また、我々から見れば、広報部、危機管理部門もほとんど機能していない・・・びっくりしました。

> ただ、これからはPCソフトやIT機器と同様に、クルマもファームウェアのアップデートは普通の事になるし、なるべきだと思います。つまり(程度の問題はありますが)最初から完全なものではなく、稼動しながら完成されていくと言う考え方です。逆に、完全さを装う為に問題を認めるのを渋ったり、パッチプログラムの存在を秘匿する事の方が問題だと思います。

これもあるていどは許容できますが、クルマに関しては本体は発売前にかなりのテストを行い、あらゆる状況で人間の官能評価を行うのが本来の姿ですからで、今回のような問題はそれさえじゅうぶんにできていれば発売前に解消できたことではないかと思います。

クルマもIT機器

これだけ周到に準備された修正プログラムと言う事は、トヨタはかなり前から問題を承知していたわけです。それなのに、プリウス・ブレーキ問題の初期の会見で、「お客様のフィーリングの問題」とか苦情は殆ど無いといった表現をしたことは顧客対応として不適切だったと思います。

ただ、これからはPCソフトやIT機器と同様に、クルマもファームウェアのアップデートは普通の事になるし、なるべきだと思います。つまり(程度の問題はありますが)最初から完全なものではなく、稼動しながら完成されていくと言う考え方です。逆に、完全さを装う為に問題を認めるのを渋ったり、パッチプログラムの存在を秘匿する事の方が問題だと思います。

「プリウスのブレーキに脆弱性が発見されました。お近くの販売店でプログラムのアップデートを行ってください。」といった案内が出るのが普通の時代に入っていると思います。
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