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10・15モード燃費とは?

 乗用車の10・15モード燃費は現在、シャーシーダイナモメーターを用いて測定されています。シャーシーダイナモメーターを使うと室内で燃費を測定できるので、風や雨など天候の影響を受けずに済みます。また、シャーシーダイナモメーターを設置した室内は空調され、気温や湿度の変動をある一定の範囲に納めることができます。
 シャーシーダイナモメーターは実車を載せる動力計で、駆動輪の回転をローラーで受け、その回転を車両重量に相当するフライホイールや走行抵抗を調節する動力吸収装置(発電機のようなもの)に伝えます。2WD車では1セットのローラーを、4WD車では2セットのローラーを使います。したがって、2WD車では被駆動輪は回転しません。

 フライホイールの重量(正確には慣性モーメント)は、車両重量に合わせて調節します。
車両重量が1000kg以下の場合には125kg間隔で調節し、1000kgを超える場合には250kg間隔で調節します。車両重量が調節間隔の中間にある場合には、近い方のフライホイールを使用します。例えば、車両重量が1126kgの場合には、1250kg相当のフライホイールが使われます。車両重量は装備によって異なりますが、燃費の測定には代表的な仕様が使われます。
 空気抵抗やタイヤの転がり抵抗などの走行抵抗については、予めテストコースで惰行試験を行い、速度による走行抵抗の変化を測定します。これと同じ走行抵抗となるように、動力吸収装置が発生する抵抗を速度に応じて調節します。このため、上記の2WD車の被駆動輪の転がり抵抗も動力吸収装置の抵抗に含まれます。なお、空気抵抗は速度の2乗に比例し、タイヤの転がり抵抗はほぼ一定なので、走行抵抗の変化は二次曲線になります。エンジンを冷却するため、車両の前方に送風機が置かれますが、この風のよる走行抵抗は、動力吸収装置の抵抗を調節することでキャンセルできます。
 燃料については、JISで規定された燃料をメーカーが持ち込み、燃料組成表を提出します。ガソリンは様々な炭化水素の混合物ですが、燃料組成表からどんな成分をどの位含んでいるかが分かります。もちろん、レギュラー仕様車にはレギュラーガソリンが、プレミアム仕様車にはプレミアムガソリンが使われます。
 10・15モードでは、試験開始前にシャーシーダイナモメーターの上で、時速60㎞で20分間暖機走行し、この後、指定されたモードで走行します。従って、エンジンの暖機だけでなく、駆動輪のウォームアップも行っていることになります。なお、排ガス試験には11モードもありますが、この場合には暖機は行いません。これは、冷間始動直後の排ガス値を測定するためです。
 暖機が終了して10・15モード走行に移ると、テールパイプから排出される全ての排ガスを袋に集め、その中に含まれるCO2 とCOとHCの量を測定して、燃料の消費量を計算します。燃料組成が分かっているので、これらの排気成分の量が分かれば、消費した燃料の量を計算で求めることができます。この燃費計算法をカーボンバランス法と言います。CO2 は大気中にも含まれているので、それを除いて計算します。
 ハイブリッド車では、予めバッテリーの充電・放電の収支と燃費の関係を求めておき、試験開始時の充電状態と試験終了後の充電状態を比較し、それを燃料消費量に換算して、上記のカーボンバランス法で求めた燃料消費量を補正します。ちなみに、マイレッジマラソンに参加していたハイブリッド車は、バッテリーが空の状態でスタートしていました。スタート後に充電された電力は、燃料のエネルギーが電力に変わったと言えます。
 以上のような手順で求めたモード燃費は、予め求めた大気条件と燃費の関係から、1気圧、気温20度C、湿度50%の条件に補正計算されます。これがカタログなどに掲載されている10・15モード燃費です。

 最後に、10・15モード燃費試験では、エアコンなどの電力負荷は使われず、ステアリングも切りません。従って、発電機やパワーステアリングの油圧ポンプの駆動損失は、燃費に含まれていません。10・15モード燃費が実走行の燃費より良くなる理由が、ここにもあります。
 また、このシャシーダイナモ上で10・15モード運転を担当するドライバーは、10・15モードで決められた運転条件に正しく合わせるために、きわめて正確な運転技術が求められます。例えばアイドリングから7秒間で20㎞/hまで加速といった緩やかな加速条件に対して正確無比にアクセルペダルを踏み、絶対に指定速度の20㎞/hをオーバーシュートしないような操作を行います。このため、モード運転担当のドライバーは自動車メーカー社内で訓練を行い、養成されたベテラン・ドライバーが行っています。

 また、従来はカタログ燃費のテストモードは10・15モードが行われてきましたが、2015年を目処に、より実用運転に近い加減速や高速走行モードを取り入れたJC08モードに切り替えられることになっており、現在のクルマのカタログでは10・15モードに加えて、JC80モード値が参考値として記載されています。(KM)

コメント

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コメントありがとうございます。10・15モードは市街地の低速走行の走行状態を一定のパターンにした上で、シャシーダイナモ上で計測します。

現実の市街地での実用燃費と、国交省が決めた10・15モード燃費を比べると実用燃費はモード燃費の70%ていどが普通です。

しかし、プリウスの場合は、ハイブリッドというシステムの特徴から、もっと実用燃費の差が大きくなる特徴があります。

10・15モードが上記のような状態ですから、もう少し実用燃費に近い計測法を…ということでJC08 モードという新計測パターンが決められています。これは2009年10月1日から従来モードと併記表示され、2012年からはJC08モードに切り替わります。
しかし、これでも実用燃費の80%くらいでしょう。実用燃費は、交通状況や環境で変化が大きいため、一定の運転パターンを決めたモード燃費がないと燃費の比較が難しくなりますので必要なのです。

プリウスの燃費の謎については近日中に記事をアップしますのでよろしくお願いします。

しげゆき

友人がT自動車のP車H/Bに乗っていますカトログ及びコマーシャルで38KM/Lの燃費(10・15モード?)表示・・・どんなにエコドライブと努力しても又車のインジケーター上においてもぜったいに38KM/Lの表示が出ませんせいぜい21~22KM/Lです
このことから考えると試験データーとは一体南アのでしょうか 消費者ベースから見るとあまりにもかけ離れた数字過ぎて・・・このようなカタオグ表示を認めている国土交通省は業界との癒着?ということでしょうか1~2割のそういいならばまだしも4.5割はひどいです 詐欺師ですね(両者とも)
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