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ニュルブルクリンク24時間レースの印象

 ニュルブルクリンク24時間レースが終わった。現地の主催団体のWEBで映像がライブで見られるし、ドイツのWEBでもWEB TVが流されていた。以前は、定点のWEBカメラの映像のみだったからずいぶん進化したものだ。
 総合のトップ争いは、マンタイ・レーシングのポルシェ911・GT3・RSRとアウディR8・LMSの白熱した戦いとなった。マンタイ・レーシングはカラーリングは垢抜けないが、ポルシェの強力なバックアップを受けワークスカー同等のマシンを持ち込んでいる。比較的新しいチームなのだが、近年のニュル24時間レースでの活躍により、バックアップが強化されているようだ。
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 AUDIは4台のワークスカーを2分して2チームで参加したが、予選ではトップタイムをマークできなかった。予選トップは誰も予想しなかったフォードGTだった。レースは予想通り、多くの911の中でも別格の速さを見せるマンタイ911・GT3とアウディR8の争いになったが、比較的序盤にR8の一角が崩れ、事実上2台のR8とマンタイGT3の戦いになったが、序盤は911・GT3、中盤から後半にかけてはR8がリードしたが、終盤に来てGT3に逆転されてしまった。ただ、24時間を走って実質は5分程度の差しかないつかなかったのだからレベルの高い争いだ。
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 もっともアウディR8は、やはり確実に911・GT3を上回る力はなかったのだから、失敗や敗北が許されないアウディにとっては大きな反省点となるだろう。(もっとも名目上のクラスはそれぞれ異なるため、R8もSP9-GT3クラスのクラス優勝、911・GT3はSP7クラス&総合優勝)
 映像で見る限り、マンタイ911・GT3とR8はやはり別格の走りであるが、それはパワーが強力というだけではなく、シャシーのセッティングがすばらしく、例え縁石を踏んだり、路面の荒れた場所でも動きはしなやかで軽快であり、軽いバウンシングだけで走り抜けることができた。2台ともリヤが重いので、普通にセッティングしたらかなり強いピッチングが生じるはずだ。
なお優勝車は、24時間で3933 kmを走破、これは2006年にマンタイ・レーシングのポルシェが打ち立てた最長走行記録を101 km更新し、まさにニュル24時間レース史上最速のレースであった。

 話題のレクサスLF-A、IS-Fは傷だらけの完走を果たした。もちろんトヨタ・ワークスチームではなく、あくまでもプライベートチームでの出場であり、チーム構成員、メカニックもプロではなく、普通の社員レベルであるため止むを得ないところもある。プロのレースメカニックは、経験、訓練に加えて周到な準備を行うが、社員クラブチームはやはりアマチュア的である。もちろん、結果最優先のシビアな雰囲気よりアマチュアライクであることがよいところもあるのだが、あまりにもメカニカル・トラブルが多いのは問題がある。こういうレースでは、壊れない、壊れにくいということが最も重要だからだ。トラブルが多ければ、実験的な意味も薄れてしまう。
 LF-Aはシャシーに関しても未だ迷いがあるように感じられた。フラットな路面では問題ないが、縁石に乗ったりすると対角線を軸にしたダイヤゴナル振動を生じていた。これはまだバンプ・ストロークの制御や減衰力のバランスに課題があるということだろう。
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 2Lターボクラスでは、予想通りVWモータースポーツのワークスカーが実力を発揮した。シロッコGT24 、GT24-CNG驚異的な速さを示し、CNGでもガソリン・エンジンと同等レベルであった。また、ワークスカーに恥じない、きちんとした作り、つまり軽量化、空力、エンジン出力やブレーキ、トランスミッション設定などは絶妙で、その走りはVWモータースポーツ社のWEBビデオのインカーカメラで実感できる。面白いのは、DSGミッションのため、ドライバーは左足ブレーキに徹し、まさにAT車でサーキット走行をしている感じである。
 レース中盤まではシロッコは4台が順序良く並んで、じりじりと総合順位をアップし、トップ10に迫ろうとしていたのは壮観だった。しかし後半に入り、クラッシュなどに巻き込まれ、完全なフォーメーション走行は崩れてしまったが、圧倒的なSP3Tクラスのトップ優勝となった。なおCNG車は、ATクラスでの優勝だが、SP3Tクラスに組み込んでも、トップのシロッコから2周遅れの2位に相当するのだ。

 同じSP3Tクラスには、STIから参戦したインプレッサWRX/STIが出場した。シロッコは、1周のラップタイムはほとんど9分台だが、インプレッサは10分台で稀に9分台後半に入るレベルであり、1周あたり30秒近く、つまりラリーで言う㎞あたり1秒もの遅れだった。車重が、インプレッサの方が150kgほど重い、パワーが50psは異なるという条件のため、止むを得ないところか。
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 もっとも、STIのスタンスは、エンジンは市販状態(ただし吸気制限穴を装備し、回転数も耐久性重視のため6000回転制限で、市販車よりパワーは低い)で、トランスミッションも市販状態で、レース用の対策はなく、もっぱらシャシーチューニングの方向性を探るという実験的なテーマでレースに臨んでいるため、当然の結果とはいえるだろう。車高も市販状態より少し低めたていどの状態で、24時間レースにターゲットを絞ったVWシロッコとはまったく異なる。

 ニュルブルクリンク24時間レースは偉大な草レースと呼ばれているが、ワークスチームはやはり世界トップレベルのマシンを仕上げ、すばらしい走りを見せてくれるし、プライベートチームは限りなく市販状態に近い状態で出走し、レースを楽しむ。またメーカー系チームでも、レース結果より実験的な内容を求めることもあり、そのスタンスが大きく違うのが面白く、ただの草レースとは全然違う。
 LF-Aのような未市販車でも出走が許されるし、チューニングに応じてクラス分けをしてくれる懐の広さもあるレースなのだ。そのためもあって、ディーゼルターボ、CNG、ハイブリッドカーなどもレースに参加し、それぞれの目的に応じてくれるところが魅力だと思う。
 ただ、いずれにしてもこのニュルブルクリンクの耐久レースでより速く走るためには、耐久性だけではなく、乗り心地、快適性、ブレーキや加速、操舵の安定性、つまりシャシーの安定性などがきわめて重要であり、いかにドライバーの負荷が少なくできるかという、大きな課題が掲げられていることは重視されるべきだと思う。

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