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ダカールラリーで優勝したVWレース・トァレグ2

toxaregu 3

 2009年ダカールラリー(ただし開催場所はアルゼンチン/チリ)で、ついにVWが優勝を果たした。マシンはレース・トァレグ2だ。
 三菱は新開発のレーシングランサー(V6・4ターボ・ディーゼル)を4台送り出したが、今回はメカトラブルが生じたりで、従来の経験を生かすことができなかったが、VWは入念な準備が奏功して、優勝を遂げた。
 VWも三菱も、ワークスチームとして「スーパープロダクション」(事実上のプロトタイプ・ラリーカー)にエントリーしているため、マシンの作りはよく似ている。
 スペースフレームにカーボン・ボディを架装したもので、エンジンは三菱が3.0L/V6/4ターボ/ディーゼル)、VWは5気筒の2.5L/2ターボ/ディーゼルという違いがある。従って規定重量は三菱が1900kg、VWは1787.5kgとなっている。
 
 レース・トァレグ2は、VWモータースポーツで開発され、ボディデザインは、本社デザインチームが担当し、同時に風洞で空力開発を行っている。ボディ・デザインでは機能性、視界なども徹底的にチェックされ、例えばカーボン製ボンネット形状もドライバーの視界向上に配慮されているという。
 ボディ床下は完全なフラットパネルでカバーされており、空力的な性能を高めている。
 VWモータースポーツの主任技師、A.ロートナーは、「クロスカントリーラリー車で最も難しい点は、極端に異なる走行コンディションに対応しなければならないことだ」と語っている。気温は0度~40度C、路面は、舗装路、石混じり路、ダート、砂漠、水中走行。そしてメカニックは泥まみれのクルマを完璧に整備する必要がある。F1グランプリとはまるで正反対の条件であり、走行距離もF1の1年間の走行距離、約9000㎞を、たった1回のダカールラリーで走るのだ。
 
 インテリアは、徹底的な機能性と快適性の追及が行われた。ドライバーは運転に必要な情報のみを視認しやすくし、ナビゲーターはトリップマスターとGPS装置をツイン装備。
 ダッシュボード中央には、オンボード油圧ジャッのスイッチを配置。また、都市部や村落を通過するときのためのスピードリミッタースイッチも備えている。
 キャビンはエアコンも装備している。

kokupitto

  ボディパネル部はすべてカーボン製で、重量はわずかに50kg。またボディデザインは2005年にVWデザインスタジオで決定され、その後は風洞実験を行いながら空力特性を向上させている。ボディの骨格は、航空機用のスチールパイプを採用した、きわめてねじり剛性の高いスペースフレーム構造で、サスペンションもフレームにマウントされている。
 サスペンションは前後ともダブルウイッシュボーン式で、特にリヤのジオメトリーが改良され、ロール量を低減し、ハンドリングを向上。
 なおサスペンションはザックス製のツインダンパー、ツインコイルで、ダンパーのストロークは250㎜とされている。ダンパーはザックス・モータースポーツとの共同開発によりジャンプ時の安定性が改善されているという。
 
 エンジンは直列5気筒ツインステージ・ターボ・ディーゼルだ。規則により38㎜径のエア吸入口制限があるため、パワーは280PSだが600Nm以上の大トルクを、きわめて低い回転から発生できる特性を持っている。エンジン設計主任技師のD.ヴィッケルハウズは「最高のトルク特性を持ち、砂地でも走るのが容易だ」と語っている。また燃費のよさも特徴で、長距離レグでもガソリンエンジンに比べ燃料搭載量が少なく、重量では200kgも軽減できると言う。
 吸気口制限のため、エンジンパワーは制限されるが、より優れた低速トルク特性とより大きなトルクを両立させるために2ステージターボ方式を採用しており、第1段ターボはきわめて小型にしているようだ。
 なお駆動方式はフルタイム4WDであることはもちろんだが、3個のデファレンシャルは機械式、LSDはすべてビスカスカップリングを使用している。
 
 長距離を走破するクロスカントリーラリーでは信頼性や整備性のよさも重要で入念に検討され実験を繰り返して実現している。またタイヤは専用開発されたBFグッドリッジ(ミシュラン)製で、事前のモロッコでのテストを経て砂地でのトラクションを一段と向上させていると言う。

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 また、整備やサービス体制なども徹底的に検証され、迅速で完璧なサービスを行うことができるように準備された。その一方でドライバーやナビゲーターの体力トレーニングは、アンデス山脈を想定して3000m級のアルプスで高地トレーニングキャンプを開設し、医師、トレーナーなどのプログラムの下でじゅうぶんな時間をかけて体力アップや高地への適合を行ったというからすごい。

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■レース・トァレグ2主要諸元
全長:4171㎜ 
全幅:1996㎜
全高:1762㎜
ホイールベース:2820㎜
トレッド:1750㎜(F&R)
車重:1787.5kg(規定重量)

ボディ&フレーム:スチール製スペースフレーム+カーボン複合材ボディ

エンジン形式:直列5気筒ディーゼル+2段作動ツインターボ
インタークーラー:フロントに縦置き
排気量:2500cc
最高出力:280PS
最大トルク:600Nm以上
エアリストリクター:38㎜φ
エンジン制御:ボッシュ

トランスミッション:レース用縦置き5速シーケンシャル MT
デファレンシャル:機械式デファレンシャル+ビスカスLSD×3
クラッチ:ザックス製3枚式セラミック・クラッチ

サスペンション:ダブルウイッシュボーン(F&R)、ザックス製ツインダンパー

ステアリング:パワーステア ラック&ぴニオン式

ブレーキ:320㎜φ(F&R) フロント6ピストン、リヤ4ピストン

ホイール:7.2×16

タイヤ:BFグッドリッチ(235/85-16)

0→100㎞/h加速:6.9秒
最高速:190㎞/h

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